FRESHmp’s diary

マチアソビ vol.17の話(前編)

2016年10月9日(日)

 前日に突如思いつき、早朝からオタク2人を連れて徳島へと向かった。

(注)5年以上前の経験なので忘れている事もあります。


 目的はマチアソビ。特に観たいイベントがある訳ではなかったが、謎の勢いでAM7:00くらいには会場付近に到着。(8:00過ぎると駐車場が満車になるらしく)
 あまりに早すぎて暇だったので、徳島駅やコンビニでヘラヘラしていた。ちなみに、早朝にも拘らず徳島駅前のセブンイレブンは客が多かったのだが、まだセブンイレブンが四国に少なかったからなのか?


 9:00までには会場に着いていたはずだが、正直11:00くらいまでは何をしていたか記憶がない。
(多分いろいろな待ち時間)


 山上のステージで声優軍団がライブをするらしいので、ロープウェイで標高290mの山頂まで約6分間の移動です。
 ロープウェイ室内の案内ナレーションはテイルズオブゼスティリアのスレイ役である木村良平さんと、テイルズオブベルセリアのベルベット役である佐藤利奈さんが担当するマチアソビ仕様。2作ともプレイ済の私としては、思わぬ所で嬉しいものとなりました。

 山頂の眉山ステージに到着後、別のオタクとの合流して暫しのご歓談もそこそこに、正午までの暇つぶしも兼ねてそれぞれB級グルメや地元食の露店へ。


 私が最初に並んだのは確か「すだちそうめん」の露店。10月の頭ということで衣替えの時期ではありますが、まだまだ蒸し暑いと感じた為にさっぱりとしたものをと思った記憶があります。
 10人ほどの待機列に並んだ私に、1人分前の知らないオタクから「最後尾」と大きく表示されたプラカードを渡されて「オタクライブ物販待機列か?」「だとしたらスタッフじゃん」等と、くだらない物思いにふけていた。最後尾プラカードを正面に両手持ちでスタッフ立ちしていると、どこからともなく次の獲物が現れた。
 視界にチラつく黒Tシャツを横目に捉え「めんどくさいオッサンは止めてくれ」と願いながらお顔を見上げる。と、そこにはオッサンというか男でもない、女の子の姿が目に写った。 


 女の子を凝視するのも良くないが「何で黒Tなん?」という疑問と共に一瞥で観察。すると黒Tの正面には白い大きなゼッケンが付いており「〇〇事務所 預り 〇〇〇〇(名前)」と書いてあった。なにを隠そうこの娘、所謂声優のたまごだったのである。


 声優のたまごだからイベントに参加してるってわけね〜と名推理をしながらも、最後尾プラカードを譲渡すべく
「すみません、列の最後の方が持つ決まりらしいので、お渡ししてもいいですか?」
と思いもよらず声かけ事案を発生させることになった。

 
 「あっはい、すみません分かりました、ありがとうございます。」といったずいぶん丁寧な返事が返ってきた。事務所預りならほぼ声優なので、オタクとしてはすごーく気になるワケですが、周りのオタクは全く気にしてないどころか声優とかに気付いてもいない様子。お前ら本当にオタクか?と脳内ツッコミを入れながらも、あまり時間が開くともう話しかける力が無くなりそうなので、ちょっとした質問タイム。


 どうやら声優の学校を卒業後に事務所預りとなり、今回は勉強も兼ねて手伝いをしているらしかった。今は休憩中でお客さんに混ざっているらしい。年齢は20で関東出身。
 かくいう私も声優になるのがどれだけ大変なのかをある程度は分かっているので、目の前の子の努力と幸運を讃えたくなりなかなかに褒めてしまった。まあ、本人は嬉しいと言っていたから大丈夫かな(気を使わせただけかも)
 あとは自分が男性声優が好きな話をしたら、向こうも男性声優が好きらしく、やはりそこから声優という職業に興味を持ったらしい。少しイタズラ心を出して
「いろんな声優に会えるからって理由もあるんじゃない?」と聴くと
「秘密です〜」と少し可愛らしく言われた。


 そうこうしている間に待機列も進み、すだちそうめんを無事購入した私はたまごちゃんとお別れしてオタクと合流、知らん声優達のイベントを観るため待機するのであった。



次に続く